2016年11月21日

自然治癒力の働きと漢方薬

紅葉が見頃を迎えてますね(*^_^*)

岡大のイチョウ並木も綺麗に黄色に色付いているみたいです♪

今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(28/11/19号)

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体の不調の原因は、予期せぬ急性のものもありますが、日常の生活の中で知らず知らずのうちに、自分で作り上げているものが多いものです。

後者は毎日の積み重ねによるものなので、慢性的な症状につながる場合も少なくありません。

治療の「治」という字は「おさめる」とも読み、漢方の治療とは、身体の不調を「自然治癒力」を高めて治めることを目的とします。

風邪などの急性の症状は、自然治癒力が病気の勢いに勝てば、自然に症状は治まっていきます。

一方、日々の生活の中で徐々に悪くなる症状は、自然治癒力が病気との勢いに負けてしまった結果として、次第に不調として表面化しているので、しつこい場合が少なくありません。

養生のために日々の生活を変えることは中々難しいところです。

漢方薬の多くは、その人の持っている自然治癒力を高めて、症状が表に出ないよう上手に治めてくれるのです。

自然治癒力の働きが強い状態がしっかり身につくまでは、漢方薬を継続して飲んで身体を補った方がいいでしょう。

しかし、それまでに長い時間がかかることがあります。

そのため、漢方薬は長く飲む必要があると思われがちですが、一度良い状態に到達すれば再発しにくくなります。

自然治癒力を高めてくれる漢方薬の効果を最大限に引き出すためには、その人に適した薬を選ぶことが大切です。

専門家にご相談ください。

(北山 恵理)

タグ:治癒力
posted by なつめ at 00:00| リビング新聞−よもやま話−

2016年11月12日

膝関節症には「防已黄耆湯」「疎経活血湯」を

明日は第2回岡山マラソン!!

夕刊にも明日参加される方々の受付の様子が載っていましたが、盛り上がってますね〜♪

私も明日はファンランですが参加します!!

応援してくださる地元の方々とのハイタッチは嬉しいものですo(*^▽^*)o

皆様、恥ずかしがらずに手を差しのべてくださーいヾ(@~▽~@)ノ

さて、今週はリビング新聞社さんのインプレッション-シニアクラブ-の記事です(28/11/12号)

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今も昔も腰痛や神経痛、関節リウマチなど、痛みの病気〞で悩んでいる人は多いものです。

一時的な痛みは、西洋医学の鎮痛剤がよく和らげてくれます。ステロイド剤は痛みや炎症をよく抑えますし、新薬の開発も進んでいます。

しかし、西洋医学ではまだ対応しにくい状態の人も多く、徐々に症状が悪化して慢性化し、さらに強い薬を飲み続けている人が少なくありません。

漢方薬には即効性がないとよく勘違いされています。しかし、一時しのぎではなく、病気を治すことを目的とする漢方薬の効果は、一概に遅いとはいえません。

治りにくい状態になった人が利用する場合でも、漢方薬の一般的な効果は、早ければ1〜2週間、遅くても2カ月もあれば分かることが多いものです。

手軽に利用できる漢方薬を紹介します。

「防巳黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は、肥満傾向、いわゆる水太りの人に用いられることの多い漢方薬です。疲れやすく、汗をかきやすく、下半身がむくむ傾向のある人に適することの多い薬です。膝関節症の症状をよく改善します。

「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」は、筋肉、関節、神経などの痛み、腰から下の痛みの症状に用いられることが多い漢方薬です。膝関節症、腰痛、坐骨神経痛、痛風など広く用いられます。

実際には多くの漢方薬が体質と症状に合わせて使い分けられます。詳しくは漢方の専門家にご相談ください。

posted by なつめ at 18:00| 寿元堂薬局

2016年11月07日

関節リウマチに漢方薬が効くのですか

すっかり冬の気温になり、紅葉も少しずつ色付いてますね。

早いところだと、もう見頃ですかね?

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それでは今週も、リビング新聞の漢方Q&Aの更新(28/11/5号)です。

Q.関節リウマチに漢方薬が効くのですか

 高齢の母が長年関節リウマチを患っています。病気のせいで腎臓も悪くなりました。リウマチには漢方がよいと聞きましたが、何かよい漢方薬がありますか。(58歳・女性)

A.漢方がよく奏功することが多い病気です

 関節リウマチは、免疫の異常によって関節に腫れや痛みを生じ、やがて変形して、曲げ伸ばしに支障をきたす病気です。

 30 〜50歳代の女性がなりやすく、治りにくい病気ですが、漢方がよく奏効するケースが多い病気でもあります。

 この病気で漢方の相談に来られる方は、西洋医学の効果に満足できないか、西洋医学の効果いかんに関わらず、漢方を併用してよりよい効果を求めたい人たちです。

 いずれにせよ、西洋医学に加えて、漢方を併用することから始めるとよいでしょう。

 さて漢方では、関節リウマチのように、関節が腫れて痛む症状が体中のあちこちの関節をめぐる(経歴する)ことを「歴節」と呼びます。まるで虎が咬(か)むように関節が強く痛む症状から「白虎風」とか「白虎歴節風」などともいわれます。

 漢方が医療の中心だった江戸時代の書『内科秘録』には、「この病気は治し難いもの」としながらも「最初によく治療すれば、毒(この病気を起こす原因)がことごとく(体の中から)去って再発しない」と書かれています。

 現代でも、初期のリウマチが漢方で治ることは現実にしばしばあることですし、進行した状態でも漢方の効果が表れないことはまれです。

 つい先日も、関節リウマチで足の関節までも患っていた40歳代の女性から「全力疾走できるようになった」と喜びの言葉を頂いたばかりです。ちなみに、この方は漢方薬しか飲んでいません。

 お母さんも、一度漢方を試すとよいと思いますが、腎臓病を合併している場合は少しやっかいです。漢方の専門家とよく相談しながら対応されるとよいでしょう。

 一般的に使われることがある漢方薬には次のようなものがあります。

◆桂枝加苓朮湯(けいしかりょうじゅつとう)
 冷え症で手足の関節が腫れて痛み、屈伸しにくい人に適します。

◆五積散(ごしゃくさん) 
 胃腸が弱くて顔色が悪く、下半身が冷える人に使われます。慢性化した症状で痛みもあまり激しくないものです。

◆疎経活血湯(そけいかっけつとう) 
 夜に痛みが強くなる人、体の左側の症状が強い人に用いることが多い薬です。

◆防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
 太り気味で汗をかきやすい人に用いることが多い薬です。膝関節の症状をよく改善します。

◆薏苡仁湯(よくいにんとう)
 亜急性期や慢性期の痛みによく用いられます。症状はあまり激しくないがすっきりしないような関節リウマチによく使われる漢方薬です。

(北山進三)


posted by なつめ at 00:00| リビング新聞−漢方Q&A−