2017年03月28日

こんなに違う!西洋薬と漢方薬

すっかり春だなぁと思っていましたが、ここにきてこんなに冷え込むなんて!

それでも桜は咲き始め、お花見シーズンですね。

岡山の旭川沿いで開催される「さくらカーニバル」は今週末からだそうですよ♪

場所取りされる方はあたたかくしていってくださいね〜!

さて、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(29/3/25号)

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同じ薬でも、西洋薬と漢方薬は違う―と知っている人は多いでしょう。

今回は、特徴的な異なる点を紹介します。

まずは、含まれる有効成分の違いから。

西洋薬は単一の化学成分が効果を表します。

解熱鎮痛薬の「ロキソニン」の場合、ロキソプロフェンナトリウム水和物が効果を表す成分になります。

漢方薬は、1つの処方に数種類の生薬(しょうやく)が含まれます。

煎じた際、それらの生薬から出る成分が複雑に絡み合い効果を表します。

痛みのある症状に利用される薏苡仁湯(よくいにんとう)は7種類、疎経活血湯(そけいかっけつとう)は17種類の生薬が含まれ、まとめて煎じて飲みます。

不思議なもので、生薬一つ一つから抽出した成分をまとめて飲んだ場合と、最初から生薬をまとめて煎じたものとでは同じ効果を得られません。

次に、科学的なものか経験的なものかの違いです。

西洋薬は科学的な研究で有効成分が作られ、実験の繰り返しで薬が完成します。

そのため、使用法も科学的根拠に基づいています。

一方、経験の積み重ねで進歩してきたのが漢方薬。

はるか昔から多くの漢方薬が作られ、実際に使用することで取捨選択され、その繰り返しで効果的な漢方薬とその使用法が今に伝えられているのです。

漢方薬は含まれる生薬や伝承の経験が大切で、複雑なもの。試すときは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

(北山 良和)
posted by なつめ at 17:48| リビング新聞−よもやま話−

2017年03月18日

漢方医・浅田宗伯の思い!

卒業シーズンですね〜!

街でお花をもった子や袴を着ている子を見かけると、これから新しい世界で頑張るんだなぁと昔の自分を思い出してほっこりします(*^_^*)

さて、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(29/3/18号)

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漢方は明治時代に一度廃れてしまったことをご存じでしょうか。

政府が西洋医学の医術開業試験を制定したため、漢方を学んでも医師になることができなくなりました。

そんな中、漢方を残すために動いた中心人物の一人が浅田宗伯です。

宗伯は幕末から明治の最高の漢方医といわれ、大正天皇の命を救ったことも宗伯の偉業の一つです。

明治12年、明宮嘉仁親王(後の大正天皇)は生誕直後に難病を患い、生命の危機に陥りました。

当時の西洋医学の最高峰の医師でもなすすべがありませんでした。

そこで呼ばれた宗伯は、現代では使われないほどの劇薬「巴豆(はず)」を使用し、治療の際の下着は白無垢(むく)、懐には短刀を納めていました。

「明治政府に漢方の力を見せれば、政府は漢方を認めてくれる」と宗伯は治療にあたったのです。

「もし成功しなければ自決する覚悟だった」と記録が残っています。

大正天皇は無事に一命を取り留めましたが、宗伯の思いも空しく漢方は衰退の一途をたどりました。

その後、ごくわずかな人々の間で継承されてきた漢方ですが、昭和になってエキス製剤の製造が始まり、現在も広がりを見せています。

しかし、先人が命懸けで守ろうとした伝統的な漢方薬の使い方をされていることが少ないのが現状です。

漢方薬の効果を十分に引き出す使い方を知るには、漢方が全盛期であった時代の医学書から学ぶことが大切なのです。

(北山 恵理)
posted by なつめ at 00:00| リビング新聞−よもやま話−

2017年03月06日

漢方薬は長く飲まなければ効かない?

漢方薬の効果の目安は、人によって様々です。

他人と比べることなく日頃から自分の体としっかり向き合って対話されている方、体が教えてくれる細かい変化に注目できる方の方が、効果を実感されるまでの期間が短いように思います。

「効果が表れるまでの期間の大まかな目安」について、リビング新聞社さんのインプレッション-シニアクラブ-で記事を掲載させていただいていますので、ご紹介します(28/11/12号)

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「漢方薬は長く飲まないと効果が出ない」とよく言われます。意外なほど早く効果が表れることが少なくない漢方ですが、誤解されることが多いものです。

今は西洋医学で治りにくい難しい病気の人が漢方を頼ることも多く、効果が表れるまでにある程度の期間がかかっても当然です。

西洋医学で治療が長くかかっても「西洋医学だからゆっくり効く」と思う人はいません。

一方、漢方で多少の期間が過ぎると「漢方では長くかかる」となるのです。

西洋医学の一時抑えの効果と治ることを勘違いすることも多いようです。

頓服で症状が和らぐと「治った」と言う人がいます。一時抑えの効果は素晴らしいものですが、病気が根治するわけではありません。

西洋医学よりも漢方が早く治る病気がまだ多くあるからこそ、漢方の存在価値があります。

西洋医学とは全く異なる考え方に基づく漢方に詳しい人は多くいませんが、漢方薬の消費量は膨大です。

これは適切な使い方をしていないために効果が出にくいケースが多いということです。

では、実際はどうなのでしょうか。通常は2〜3週間以内に効果に気付くことが多いものです。

効果が遅い場合もありますが、一つの漢方薬の効果は長くても2〜3カ月を目安として試すとよいでしょう。

しかし、病気も薬も多彩です。

西洋薬という大きな枠組みでは一概に効果の出る期間の目安を決めることができないのと同様に、漢方も一人一人の状態によって効果の出方の目安は異なります。

詳しくは漢方の専門家に相談してください。
posted by なつめ at 16:08| 寿元堂薬局