2017年10月11日

「漢方処方・口訣集」について

この度、寿元堂薬局の開局者 北山進三が「漢方処方・口訣集」を出版致します。

現在は漢方を専門的に学ぶことができる場所は少なく、漢方を学ぶ上で古典に接する機会も少なくなりました。

そのため、独学で漢方を学ぶ重要性が高くなってしまっているのが現状です。

本書は古典の資料をまとめた処方集及び口訣集で、「安易に流されることなく、本来の漢方薬とその効果を知って欲しい」という著者の想いが詰まっております。

最近は漢方を深く学ぶ人が希少になっており、本書を必要とする人も多くないと思いますので、50冊のみ販売用に製本させていただきます。

ご希望の方がおられましたら、以下URLの「漢方処方・口訣集」のページよりメールにてご連絡下さい。

「漢方処方・口訣集」についてはこちら→★★★

10月25日までにご予約いただいた方は消費税を内税とさせていただきます。

編纂の趣旨を理解していただくために、本書の序文と目次、索引、本文の一部等を以下に引用していますので、参考になさってください。

寿元堂薬局HP→★★★

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posted by なつめ at 00:00| 寿元堂薬局

2017年10月06日

胃によい漢方薬がありますか?

天高く馬肥ゆる秋とはよく言ったもので、過ごしやすい気候はもちろんですが食べ物が美味しいですよね!

個人的にホクホクしたものが大好きなので、秋はついつい食べ過ぎてしまって困ります・・・。

なんて言うだけで、美味しいから食べると幸せな気分になって満足してます(笑)

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さて、今月のリビング新聞の漢方Q&A(29/10/7号)の更新です。

Q.胃によい漢方薬がありますか?

 食後によく胃がもたれることがあり、食欲もありません。漢方薬を試したいと思いますが、胃もたれがなくなって、食欲が出るような漢方薬があるでしょうか。(40歳、女性)

A.平素から胃を元気にする漢方薬を持薬に

 食欲の秋にはおいしいものをたくさん食べたいですね。

 漢方のふるさとである中国の金の時代の李東垣(り・とうえん/1180〜1251年)は、消化器の働きを補って元気をつけることが病気を治す根本であるとの説を唱えました。この流派は多くの薬を創りましたが、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などは、今もよく利用されます。

 半夏白朮天麻湯は、黄柏(おうばく)、乾姜(かんきょう)、天麻、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、黄耆(おうぎ)、沢瀉(たくしゃ)、人参(にんじん)、白朮、神麹(しんぎく)半夏、麦芽(ばくが)、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうきょう)という多くの種類の生薬(しょうやく)が配合された薬で、胃腸が弱く、めまいや立ちくらみ、頭痛などがある人に多く使われます。

 補中益気湯は、黄耆、甘草(かんぞう)、人参、升麻(しょうま)、柴胡(さいこ)、陳皮、当帰(とうき)、白朮、生姜、大棗(たいそう)の組み合わせで、虚弱で元気がなく、疲れやすい人を元気にする働きがあります。

 さて、胃の不調を整える漢方薬には、さまざまなものがあります。

 ご質問の方のように、食後によく胃がもたれる症状には、平胃散(へいいさん)または加味(かみ)平胃散がよいかもしれません。食べ過ぎや飲み過ぎなどの消化不良による胃のもたれを改善します。

 平胃散は、陳皮、厚朴(こうぼく)、甘草、蒼朮、生姜、大棗を混ぜて散剤にしたものです。今では散剤はそのまま飲むと思っている人が多いのですが、平胃散は散剤を水で煎じて飲むのが正式です。

 平胃散に神麴(しんぎく)、山査子(さんざし)、麦芽(ばくが)など消化を助ける生薬を配合したものが加味平胃散です。

 どちらも食後の胃もたれに使われる機会が多い薬です。

 もし過食が思い当たらなくても、胃弱の人には通常の食事の量でも胃の負担になることがあるので注意が必要です。

 平素から胃の働きが弱い人には、胃を元気にする漢方薬を持薬にするとよいでしょう。

 四君子湯(しくんしとう)や六君子湯(りっくんしとう)は胃の働きを補い、虚弱な胃を元気にしていきます。

 そのほか、胃の痛みや痞(つか)え、胸やけなど、さまざまな症状に効果的な漢方薬があります。

 専門家によく相談して、ご自身に適した漢方薬を選んでください。

(北山進三)
posted by なつめ at 16:02| リビング新聞−漢方Q&A−