2017年12月27日

冷え症の改善は根気強く!

ますます寒さが厳しくなった年末。

歳を重ねる度に、1年があっという間に過ぎていきます。

今年1年、本当にありがとうございました。

皆様、どうぞお身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。

今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(29/12/27号)

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今年も残すところあと数日、大掃除を済ませ、迎春の準備も終えた人は多いことでしょう。

以前は冬でも半袖・半ズボンで走り回る子どもを見掛けることがありましたが、いつの間にか見なくなりました。

最近は小さな子どもにも冷え症が増えていることが関係しているのかもしれません。

冷え症と一口に言っても考えられる原因は幾つもあります。

血液が不足していたり、うまく循環しないために冷える瘀血(おけつ)、水分の取り過ぎによる水毒(すいどく)、仕事や環境の変化などストレスによって体を調節する気の巡りが悪くなっている気滞(きたい)などが比較的多いのではないでしょうか。

冷える部位や冷え方もさまざまです。

全身、手の先、足先などの末端、下半身のみ、下半身は冷えるのに顔や頭が熱くなるいわゆる冷えのぼせ=A腰や背中が氷を当てているように冷たい、寒い季節のみ、一年中冷える―などです。

原因や冷え方のほか、いろいろなことを踏まえて漢方薬を選んでいきます。

一般的には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)、真武湯(しんぶとう)、良姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)などが利用されます。

冷え症の改善は根気が必要ですが、漢方薬が効果的なことは多いものです。

お悩みのときは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

(北山 良和)

posted by なつめ at 18:00| リビング新聞−よもやま話−

2017年12月19日

屠蘇酒で新年を迎えませんか?

今年も残りわずかとなりました。

山陽新聞 LaLa Okayama さんが、お正月特集をされているのですが、その中のテーマの1つ「お屠蘇」について取材をしていただきました。

お正月にお屠蘇を飲む習慣は、江戸時代に民衆の間でも広まったとされています。

「一人これを飲めば一家に病なく、一家これを飲めばその里に病なし」と言われ、日本の伝統行事の1つとして続けられています。

「お屠蘇ってなに?」という方も、今年は屠蘇散を漬け込んで、ご家族と一緒に健康を願いながら新年を迎えてみてはいかがでしょうか?

LaLa Okayama さんの記事はこちら→★★★

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posted by なつめ at 11:36| 寿元堂薬局

2017年12月16日

くすりの神様・神農さん

以前、濱口さんにいただいたお湯呑みにも描かれていた神農さん。

中国の伝説上の人物ですが、大阪の薬問屋の町として知られている道修町(どしょうまち)では「神農さん」として親しまれています。

そんな神農さんについて、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(29/12/16号)

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漢方は日本の伝統医学です。

5世紀ごろから日本に伝わってきた中国の伝統医学が、日本人の体質や気候風土に適するように日本独自に変革した医学が漢方です。

そのため、現代の中国の医学である中医学は、漢方とは別の考え方の医学です。

しかし、漢方薬(漢方医学の薬)と中薬(中医学の薬)の原料である生薬(しょうやく)には、両医学で同じものを用いることが多くあります。

そんな生薬について書かれた最古の書物とされるのが「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」です。

365種類の生薬について効能が示されており、それらは、生命を養う上品(じょうほん)、体力を養う中品(ちゅうほん)、治療薬である下品(げほん)に分類されています。

また、書名にもある神農は、古代中国の伝説の皇帝であり、人身で牛の首を持っていたといわれています。

「1日に100草をなめて70もの毒を知った」とされている神農は、薬草をなめている姿が有名ですが、神農の腹部は透明で、毒を食べれば内臓が黒くなったため毒の有無を判別できたという話もあります。

自らの経験で薬草の毒の有無や効能を確かめ、人々に伝えたとされることから、神農は医薬と農耕の祖とあがめられ、広くまつられてきました。

日本でもくすりの神様として現在もなお親しまれている神農さん。

寿元堂薬局でも、その実践主義の研究を敬い、薬局のシンボルとしています。

(北山 恵理)

posted by なつめ at 15:00| リビング新聞−よもやま話−