2018年03月31日

頸椎捻挫や打撲に効く漢方薬

あっという間に桜が満開です!

お花見しなきゃ!

桜ではないのですが、うちの庭にあるヒメコブシもピンク色の可愛いお花をいっぱい咲かせています(*^_^*)

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青空をバックに淡いピンク色の花の組み合わせって本当に綺麗ですよね。

さて、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/3/31号)

関節痛や神経痛などの痛みの症状に漢方薬はよく利用されています。

しかし、頸椎(けいつい)捻挫や打撲、骨折などの外傷にも効果的だということは、ほとんど知られていません。

漢方では、外傷の原因を瘀血(おけつ)と考えます。

血の循環が滞った状態を意味し、内出血を想像すると分かりやすいでしょう。

そのため、駆瘀血剤(くおけつざい)といわれる瘀血をさばく漢方薬が利用されます。

駆瘀血剤というと婦人科の症状に利用するものと思われがちですが、瘀血が原因のさまざまな症状に利用されるのです。

駆瘀血剤で一般的に外傷に利用されているものが幾つかあります。

腫脹(しゅちょう)や疼痛(とうつう)が激しく、体力が衰えていなくて便秘傾向のある人に利用する桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、皮下出血が広範囲にあるときや軽度の頸椎捻挫に桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、腫脹や疼痛のほか、筋骨の疼痛が長引いているときには「打撲を治す薬」という意味の名が付けられた治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)などが利用されています。

原因がはっきりせず長く悩まされている頸椎捻挫の痛み、骨折した場所や手術跡のあたりがいつまでたっても痛むなどの症状が、漢方薬を服用することで改善していくことは少なくありません。

西洋医学の治療でなかなか改善せずに悩んでいるときは漢方の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。 

(北山 良和)

posted by なつめ at 17:00| リビング新聞−よもやま話−

2018年03月16日

花粉症のときに試したい漢方薬

昨年に引き続き、花粉症の症状が出ています。

甘い物ばかばか食べてたせいもあるかと…とほほ…

甘い物食べ過ぎると花粉症だけでなく、冷えにも影響することが少なくありません。

無理のない範囲でほどほどにしておきましょう。

さて、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/3/17号)

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花粉症のつらい季節がやってきました。

現在、日本では4人に1人が花粉症だといわれています。

特に、2月から4月にかけて飛散するスギ花粉で悩んでいる方は多いことでしょう。

花粉症の代表的な症状と言えば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。

その中でも、さらさらした鼻水が垂れてくるのは困ったものです。

私も昨年の今の時季に、下を向けば鼻水が垂れてきて往生しました。

さらさらした鼻水が垂れ、くしゃみが出て困るような時によく用いられる漢方薬に、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)があります。

この薬は、体の中から温め、鼻水やくしゃみなどの体内の余分な水分を排出してくれる生薬(しょうやく)から構成されています。

もし、錠剤や粉薬の小青龍湯を試して効果がなければ、漢方薬本来の形である煎じ薬で試してみるのもよいでしょう。

私自身、花粉症で困っている時に、手軽な粉薬で症状が治まらなかったので、粉薬と同じ漢方薬を煎じ薬をつくって飲んだところ約10分後には症状が治まった経験があります。

改めて薬の剤型によって効果が異なることを実感したものです。

小青龍湯のほかにも、花粉症の症状に用いる漢方薬は多くありますが、漢方は飲む人の症状や体質によって薬を選ぶ必要があります。

専門家に相談しながら上手に漢方薬を利用しましょう。

(北山 恵理)

posted by なつめ at 17:01| リビング新聞−よもやま話−

2018年03月07日

牛黄について教えてください

高貴薬の1つである牛黄。

高貴薬であるが故に誤魔化しが多いのも事実です。

1番間違いないのは製品になったものや粉末になったものを手に入れるのでなく、加工されていない品質の良い牛黄を手に入れて砕くこと。

寿元堂薬局でもそうしています。

そんな牛黄について、リビング新聞の漢方Q&A(2018/3/3号)の更新です。

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Q.牛黄について教えてください

 いつも牛黄を飲むと調子が良いのですが、先日東京で友人からもらった牛黄を飲むと少し気分が悪くなりました。牛黄が合わないことがあるのでょうか。(67歳、女性)

A.品質の良し悪しが効果に大きく影響

 牛黄は、牛の胆石を乾燥させたもので、昔から使われている動物生薬です。牛1000〜3000頭に1頭にしかできないといわれる希少なもの。1〜4p程度の球や三角錐(すい)、さいころのような形もあり、黄褐色をしています。

 鎮静作用、強心作用、利胆作用、造血作用、滋養強壮作用などがあり、漢方では、心臓病(狭心症、不整脈など)や肝臓病(肝炎、肝硬変など)の改善を目的に使われるほか、体力増強や疲労回復を目的としても重宝されます。

 古典には「久しく服すれば身を軽くし、天年を増し、人をして忘れざらしめる(長く飲めば、寿命をのばし、物忘れをしなくする)」と記されています。効果を知る漢方家が、高齢になると体調を維持するために持薬として飲むことが多いのも牛黄です。

 品質の良い牛黄は粉末にすると黄色みがかったきれいな黄土色をしています。多少品質が落ちても粉末にしてしまえば違いは分かりませんが、さらに品質が悪くなると色が汚くなり、黒みを帯びてきます。このような品質の悪い牛黄を飲んだときに気分が悪くなることがあるようです。

 ですから、ご質問の方は、牛黄が合わなかったのではなく、飲んだ牛黄の品質が良くなかったということでしょう。

 牛黄は一般に高価なため、ウコンやキハダなど黄色い生薬を粉末にして混ぜるなど、昔から混ぜ物で量を増やしたものが横行していたようです。

 最近ではこのようなことは少ないようですが、それでも牛黄の品質を保つのはなかなか難しいのは確か。どんなものでも高品質≠うたうご時世、牛黄に詳しくなければ良品を見分けるのは難しいものです。

 牛黄を含めて、漢方薬の品質は効果に大きく影響することがあります。長い期間飲んで効かなかったという漢方薬を持って来られた人に、同じ内容の薬の品質を良くしただけで効き出したこともあります。
 
 30年ほど前には生薬の品質にこだわる専門家が少なくなかったのですが、最近は日本薬局方という厚生労働省の決めた規格に合格すればよしとする傾向が見られます。国の規格に合えば品質が良いと思う人が多いようですが、品質を重んじれば、日本薬局方の規格は最低限の品質を保証する意味でしかないのです。

 牛黄は市販の医薬品にも使われ、心臟の薬、子どもの薬、栄養ドリンク剤、中国製の薬などにも配合され重宝されています。ただし、牛黄をそのまま粉末にしたものを利用すると、その効果をさらに効率的に引き出すことができると長年の経験から実感しています。

(北山進三)
posted by なつめ at 16:56| リビング新聞−漢方Q&A−