2018年04月28日

婦人科疾患に効く当帰芍薬散

いよいよゴールデンウィークです!

各地でイベントが行われるみたいですね♪

皆様、羽伸ばしの地はもう決まっているのでしょうか?

岡山は5月2日以外はお天気ももちそうですし、行楽日和になりそうですね(*^_^*)

暑くなりすぎませんように…(;ω;)

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さて、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/4/28号)

温かくなり、すっかり春らしい日が続くようになりました。

4〜6月は芍薬(しゃくやく)の開花時期です。

芍薬は根を乾燥したものを生薬(しょうやく)として利用し、婦人科疾患に利用される、代表的な漢方薬の一つである当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)に含まれます。

当帰芍薬散は中国・後漢の時代に張仲景(ちょうちゅうけい)によって著されたとされる医学書「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されています。

「妊娠中の腹痛や婦人のさまざまな腹痛に利用する」とあり、当帰、芍薬、川芎(せんきゅう)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)の6種類の生薬が含まれます。

芍薬は鎮痛作用があり腹痛を治し、当帰・川芎は血の滞った状態の瘀血(おけつ)をさばくため血行をよくし、茯苓・白朮・沢瀉は利尿作用があり、水の滞った状態の水毒(すいどく)を改善します。

そのため、妊娠中の腹痛や腰痛、浮腫などに利用されますが、一般的には月経不順などの婦人科疾患や冷え症などに利用されています。

胃の弱い人の場合、まれに胃の負担になるため、人参(にんじん)、桂皮(けいひ)、甘草(かんぞう)を加え、服用しやすくした人参当芍散という漢方薬もあります。

昔は腹痛の漢方薬だったものが、今では婦人科で広く利用される漢方薬として知られているのは面白いものです。

(北山 良和)

posted by なつめ at 16:00| リビング新聞−よもやま話−

2018年04月26日

生薬ハンター濱口さん来訪

いつも神出鬼没の濱口さん

なんだか薬局内がざわついていると思ったら、なんと大阪在住の濱口さんが来局されてましたー( ̄□ ̄;)!!

今回は広島県に太子参(たいしじん)を探しに来られたそう。

太子参は、もともとは高麗人参の小さいものを太子参と呼んでいたようですが、いつの間にかワダソウという全く別の植物にとって代わられているみたいです。

高麗人参と言えば、御種人参(おたねにんじん)と呼ばれることも。

江戸幕府8代将軍 徳川吉宗が国内で栽培するため各藩に種子を分け与えた際に、将軍様から頂いたありがたい種であるとして「御種」人参と呼ばれるようになったそうです。

話を戻して…

行動力が超人的な濱口さん、今回も山に登って来られたんだそう。

目的の太子参は以前にも訪れたことのある地にあったようで、簡単に目的を達成できて拍子抜けしたんだとか。

とはいえ、山登ってますからね(笑)

いつもどれだけ苦労なさっているんだろう…。

そういえば遭難しかけたこともあるとか言ってたな…。

そんな濱口さんに、またしても素敵なお土産をいただきました!

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寿元堂薬局の文字が彫ってあるボールペンとペンケースです(*^_^*)

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木の感触がとっても心地よいです。

ケースとペンの彫りの字体まで変えてくださっているこだわりぶりっ!

すごい〜っっ!!

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ひとしきり半年ぶりの再会を喜んだ後は、雜食の濱口さんのお話をお伺いしながら会食をしてお別れしました。

ちなみに師匠は翌日から早速ボールペンを使用してご機嫌でした♪

そして、寿元堂薬局で受け継いでいくことに決定です(・∀・)

濱口さん、今回も素敵なお土産に、大変楽しい時間を有難うございました!

あ、前回いただいた神農さんのお湯呑みですが、師匠が晩酌用に使っています(笑)

posted by なつめ at 22:00| 日記

2018年04月21日

84 歳まで長生きした貝原益軒

いつの世も「健康でいる」ということは、かけがえのないものです。

ですが、ただ長生きすればいいわけではなく、QOL(Quality Of Life:生活の質)を無視することはできません。

江戸時代は「老後は苦しく、辛いもの」という考えが一般的だったようですが、そんな中で「老いることの楽しみ」を実感していた貝原益軒(かいばらえきけん)という人がいました。

貝原益軒が残した江戸時代のベストセラーである『養生訓』をテーマに、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/4/21号)

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近年、さまざまな健康法が取り上げられていますが、実は江戸時代にも健康法をまとめた書がありました。

「養生訓」という書物で、著者は儒学者で医師である貝原益軒(1630〜1714年)。

健康を保つための養生の意義、心構えや、飲食から入浴、睡眠まで多くの養生法が書かれています。

健康長寿で知られる益軒ですが、実は幼少時代はかなりの虚弱体質でした。

長生きは出来ないといわれたほどで、外で遊ぶこともできず家で書物を読んでいました。

自らも医学の知識を深めて無事に成人。

益軒にとって養生することは当たり前のことだったようです。

益軒は39歳の時に22歳年下の東軒(とうけん)と結婚します。

東軒は益軒よりもさらに病弱で生死の間をさまようこともあったそうです。

益軒らは、体にいいといわれるものは試して、良い実感があったものを記録していきました。

夫婦で養生に励んだ結果、平均寿命が40歳の時代に、東軒62歳、益軒は84歳まで長生きしました。

江戸時代に書かれたものですが、精神と身体は別々でなく、人間を一つのものとして考える養生訓。

現代でも、はっとさせられることもあるかもしれません。

もし、不調を感じれば漢方薬を利用すればよいですが、日常生活の養生次第で結果が異なる場合があります。

せっかくですから、しっかり養生しながら漢方薬の効果を実感しやすくしましょう。

(北山 恵理)

posted by なつめ at 16:58| リビング新聞−よもやま話−