2017年08月26日

夏の疲労に試したい牛黄とは

前回のテーマ、セミの脱け殻が生薬だということに驚く方も多いですが、牛の胆石が生薬だということも驚かれる方は多いです。

とっても貴重なもので、品質の良いものになるとさらに希少なものになってしまいますが、品質の良い牛黄は元気をつけるにはもってこいの優れもの。

そんな牛黄をテーマに今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(29/8/26号)

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夏の暑さの影響や日々のストレスの蓄積もあり、この時期は慢性的な疲労で体の不調を訴える人が多くいます。

漢方では、体調を崩している人や元々疲れやすい人のことを虚証(きょしょう)や虚の状態と表し、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などさまざまな漢方薬で虚を補います。

中でも牛黄(ごおう)は、肉体疲労に対しての即効性、飲み続けることで慢性的な疲労や虚弱体質の改善が期待できる漢方薬です。

牛黄は、牛2000〜3000頭に1頭しかできないといわれる胆石を乾燥した希少なもの。

オーストラリア、ニュージーランド、北米、南米などで多く摂れ、日本では大半を輸入しています。

直径1〜4pの球形または不定形で、破砕面には赤褐色から黄褐色の層紋があり、通常は粉末にしたものを飲みます。

牛黄にはビリルビン系色素、胆汁酸、コレステロール、アミノ酸類などの成分が含まれ、強心、鎮静、鎮痙(ちんけい)、造血、解熱、解毒などの作用があります。

体をよく補い丈夫にするほか、肝臓と心臓の機能増強を目的として頻用されます。

他の生薬(しょうやく)と配合されることが多く、心臓の薬など古くから伝わる日本の家伝薬にも牛黄が含まれるものが多く残っています。

疲れがなかなか取れないときなど、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

(北山 良和)

posted by なつめ at 16:00| リビング新聞−よもやま話−