2018年05月19日

この時期気になる気象病

昨年のこの時期「気象病」という聞き慣れない言葉がテレビから聞こえてきて、思わず振り向いて番組を見たことを思い出します。

今は科学の発展のスピードも速く、次々と新しい分野や診断名が生まれています。

その中には、先人達が素晴らしい観察の目をもって培ってきた東洋医学での経験と知識が、改めて科学によって解明されているものも少なくありません。

気象病もその1つ。

ただ、その根本的な原因がはっきりと解明されているものは多くはありません。

東洋医学、西洋医学、どちらが優れているのではなく、どちらも素晴らしいものです。

不調を感じたら、どちらも試して自分に合ったものを見つけていきましょう。

「気象病」をテーマに、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/5/19号)

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例年よりも早く沖縄が梅雨入りし、湿気も増してきました。

湿気が多い時期、めまい、関節痛、胃腸の不調などの症状に悩まされる人は少なくありません。

気象の影響によって発症したり、症状が悪化したりするものは「気象病」と呼ばれています。

「梅雨時期に古傷が痛む」「雨の日は頭が痛くなる」などの症状が当てはまり、最近では西洋医学で「気象病外来」が登場して話題になりました。

一方、漢方では湿気に中(あた)ることで病むことを「中湿(ちゅうしつ)」といいます。

古い医学書の目次の項目の一つにも挙げられており、中湿に対する先人の知恵と経験を知ることができます。

中湿の症状を改善する漢方薬の代表的なものを紹介しましょう。

二陳湯(にちんとう)は、嘔吐(おうと)やめまい、動悸(どうき)などに用いられることが多い漢方薬で、体内の水の偏りを調整する多くの薬の基となる処方です。

五苓散(ごれいさん)は、嘔吐や下痢などの胃腸の不調に用いられる漢方薬です。

尿量が少なく、口渇のある人に適することが多い薬です。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、変形性膝関節症、多汗症などに用いられる漢方薬です。疲れやすく、下半身がむくみやすい人に適することが多い薬です。

中湿といっても、症状の出方は人それぞれです。

漢方薬は、専門家に相談して適したものを選びましょう。

(北山 恵理)


posted by なつめ at 15:00| リビング新聞−よもやま話−