2016年10月15日

「冷え性」、漢方は「冷え症」

もうすっかり秋の気候になって、急に寒さが増してきました・・・(´Д`。)

今週のリビング新聞のよもやま話では、女性に多い冷え症について書いてみました。

リビング新聞の漢方よもやま話の更新です(28/10/15号)

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朝晩肌寒い日が出てきて、冷えが気になる季節になってきました。

日本では以前から、女性の3人に2人は冷え症、男女合わせると2人に1人が冷え症であるといわれています。

寿元堂薬局でも冷えの相談は年々増えていますが、本人が冷えを自覚していない場合も珍しくありません。

西洋医学では、冷えを感じるものを「冷え性」といいます。

冷えに対する明確な定義がないため、体質として冷える性分のことを指し、単なる症状として扱われてしまうことがほとんどです。

一方、漢方では「冷え症」という言葉を使います。

冷える症状を病的なものとして捉え、適した漢方薬を選ぶ上で重要な目安の一つになります。

同じ症状でも、冷えがあるかないかで適する薬が変わることもあります。

冷え症は、単に冷えてつらいだけではありません。

身体が冷えていることは、多くの病気と関わっており、冷え症が病気を招くこともあるのです。

また、神経痛、関節痛などの痛みの病気、ぼうこう炎、気管支ぜんそくなどの炎症性の病気など、多くの慢性的な病気は、冷えの影響で悪い症状が出やすい傾向にあります。

さらに、月経痛、月経不順など女性特有の症状も冷えの影響を大きく受けやすいものです。

漢方薬は冷えをよく改善しますが、漢方薬本来の効果を引き出すためには、その人に適した漢方薬を選ぶことが重要です。

専門家によく相談しましょう。

(北山 恵理)
posted by なつめ at 17:00| リビング新聞−よもやま話−