2017年11月04日

漢方でホルモンの乱れを整えたい

久しぶりに良いお天気!!

やっぱりお日様が出るとあたたかくて気持ちいいですね(*^_^*)

昨日は暑かったという声もちらほら・・・。

この3連休、岡山でも色々なイベントが開催されています。

Jugendo Daily Styleのお茶も岡山表町商店街で開催されている、中四国最大級の商業祭「大誓文払い」の中に参加しています♪

そして、今回は大誓文払いに「ストライプマルシェ」も入って賑わいが増していますよ〜!

皆さん、連休を思う存分楽しんでくださいね♪

土曜日お仕事の人は一緒に頑張りましょう!!(*^_^*)

さて、今月のリビング新聞の漢方Q&A(29/11/4号)の更新です。

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Q.漢方でホルモンの乱れを整えたい

 毎月、生理の前にイライラを強く感じ、頭痛があります。病院では月経前症候群と診断され、女性ホルモンのバランスが乱れていることが原因だと言われました。乱れを整えるのに適した漢方薬はあるでしょうか。(36歳、女性)

A.「未病を治す」漢方の貴重な効果も期待大

 月経前症候群は、排卵後の女性ホルモンの乱れが影響して、頭痛、頭重、イライラ、腹痛、眠気などさまざまな症状が出るものです。

 女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあり、両者の微妙なバランスが崩れると体調が乱れるのです。

 女性ホルモンのバランスの乱れは、月経前症候群、月経不順、無月経、月経痛、更年期障害のほか、子宮や卵巣の病気にもなりやすく、子宮がんや乳がんにも関係しているとされています。

 西洋医学ではホルモン補充療法で対応することがあります。しかし、漢方の効果も見逃すことはできません。

 女性ホルモンのバランスの乱れを漢方では瘀血(おけつ)の一種と考えます。当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)など、駆瘀血(くおけつ)作用(瘀血をなくす作用)のある生薬(しょうやく)を中心に絶妙に組み合わされた漢方薬の中から、一人一人の体質と症状など全身状態に適したものを続けて飲むと良いのです。穏やかにホルモンバランスが整って、不快な症状がなくなっていきます。

 さらに、体調が改善された状態が続くと、「未病を治す」という漢方の効果も期待できます。これは現在では予防医学の考え方です。高齢社会の日本では、貴重な効果といえるでしょう。

 寿元堂薬局の経験でも、女性の病気には漢方が効果を表すことが多いものです。あなたも一度漢方を試してみるとよいでしょう。女性によく利用される代表的な漢方薬を幾つか紹介します。

◆当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 
 中国で2000年前に創られた薬です。元は妊婦の強い腹痛をはじめ、婦人のさまざまな腹痛を治すために使われました。長い時代の経験を重ねて、今では、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすい女性の病気に広く使われています。

◆加味逍遙散(かみしょうようさん)  加味逍遙散(かみしょうようさん)
 中国の明の時代に創られた薬です。婦人の神経症状を伴なうさまざまな病気に応用され、疲れやすく、頭重、目まい、不眠、イライラ、のぼせなどのある人に使われます。

 
◆桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)  
 これも紀元前後から使われてきた薬です。元は、おなかの中に塊のできる病気がある婦人の妊娠の異常に使われましたが、今では、比較的体力があり、肩凝り、頭重、目まい、のぼせなどのある女性の病気に広く使われます。

 このほかにも、女性の病気に使われる漢方薬はたくさんあります。専門家にご相談ください。

(北山進三)
posted by なつめ at 13:34| リビング新聞−漢方Q&A−