2016年10月01日

いつも突然ヽ(*'0'*)ツ

突然、あのお方(以下、Hさんとします)から小包みが届きました!!

突然の荷物に驚き、さらに送り主がHさんであることに動搖し、開封するには心の準備が必要だと思い一呼吸。

それにしても、かなりずっしりとした重量感で、中身の予想が全くできません。

恐る恐る開けてみると、

栝楼仁@.jpg

ん??ナンダコレハ??

中身をさらにゴソゴソすると、ご丁寧にお手紙も同封されておりました。

なんと、これ栝楼実(かろじつ)なんですって(゜Д゜)

栝楼実とは・・・

キカラスウリの果実のことを栝楼実といい、生薬の1つなのです。

中国で使用される中薬では日本とは異なり、栝楼実といえばトウカラスウリの果実のことを指し、果実全体を栝楼(かろ)または全栝楼(ぜんかろ)、果皮を栝楼皮(かろひ)、種子を栝楼子(かろし)と呼び分け、区別して用いるそうです。

一方で、日本の漢方薬では一般的に種子である栝楼仁(かろにん=栝楼子のこと)のみが用いられ、去痰・鎮咳、鎮痛などの作用があります。

漢方のバイブルの1つである古い中国の医学書『傷寒論』『金匱要略』の中に栝楼実とあれば、本来は果実のことを指しますが日本では一般的に栝楼仁を用います。

生薬名が同じでも使用される生薬が異なるといえば、多くの女性の漢方薬に含まれている当帰(とうき)もそうですね。

当帰と言えば、中国では唐当帰(からとうき)、日本では大和当帰(やまととうき)のことを指し、同じセリ科ですが品種が異なります。

ちなみに同じセリ科のヨーロッパトウキは、アンゼリカというハーブとしても有名です。

こちらも大和当帰とは異なる種になりますが、女性特有の症状に用いられます。

話が脱線しましたが、漢方も中医学も古代中国医学の伝統を受け継いでいますが、この栝楼実や当帰のように同じ生薬名でも日本と中国で指し示すものが異なることもあるのです。

やはり漢方は日本独自の医学として、長い年月をかけて発展してきたことを改めて感じました。

さて、この栝楼実ですが、Hさんは高い所によじ登って収穫されたそう(゜Д゜)

Hさんが苦労して手に入れた栝楼実を観賞用で済ませるわけにはいきません!!

ということで、まな板の上の栝楼実。

それをパッカーンしてみました!!o(゚ー゚*o)

栝楼仁A.jpg

切ってビックリ!!種子である栝楼仁がぎっしり!!(; ゚ ロ゚)

ぎっしりもいいとこです!ぎゅーぎゅー(笑)

栝楼仁E.jpg

どれだけぎっしり詰まっているのか見てみたく、またパッカーンしてみました。

栝楼仁D.jpg

果実って美味しいとこを食べてもらって種を運んでもらって子孫残すんじゃないの?これ食べる所ないじゃん。

などアホなことを考えながら、とりあえず表面の栝楼仁を取り出して・・・

栝楼仁F.jpg

栝楼仁ゲットだぜ!とHさんにご報告。

Hさん、本当に有難うございました!!

もしかしたら、この栝楼仁のように意外に私達のすぐそばに生薬として用いられているものが生息しているかもしれませんね(*'-'*)
posted by なつめ at 15:00| 日記

2016年07月14日

突然の来訪

先日、奈良県大宇陀に行ってきましたAで少しだけ紹介させていただいた『傷寒論』に出てくる生薬の収集をされている方が、寿元堂薬局に来てくださいましたヽ(*'0'*)ツ

前日の22時に大阪を出発して出雲大社に向かい、その後高梁市に寄ってから倉敷まで足を運んでくださったのだそうです。

相変わらずの行動力にビックリ!!(゚д゚;)

師匠の『黙堂柴田良治処方集』も手元においてくださっているそう。

ひとしきり師匠と漢方談義に花を咲かせた後、「備前焼を見に伊部へ行きます!」と爽やかに旅だっていかれました。

かなり漢方に詳しい方で、『黙堂柴田良治処方集』も活用していただいていることを知った師匠も大変喜んでおりました。

そして、なんとお土産までいただきまして・・・

自家製の山茱萸(さんしゅゆ)のお酒と雄黄(ゆうおう)です!!

お酒@.jpg

雄黄.jpg

このお酒はお酒に山茱萸の果実を1ヶ月ほどつけこんで、こした後に8ヶ月ほど寝かせて出来上がったものだそうです(;゚Д゚i|!)

そんなに手のかかったものをいただけるなんて、とても貴重な体験ができて幸せです(;д;)

山茱萸は六味丸・八味丸などの漢方薬に含まれ、山茱萸のお酒は滋養・強壯の薬酒としても知られています。

早速師匠といただきましたが、美味しい!!

美味しいのでぐびぐび半分ほど一気に飲んでしまい、自分たちのペースにハッと我に返って少しずつ飲んでいます。

そして雄黄は温泉や火山付近などで産出される三硫化二ヒ素のことです。いわゆるヒ素の鉱物ですね。

熱すると分解して猛毒になってしまうのですが、これは舐めまわしても安全と教えていただきました(笑)

雄黄を見るのは師匠も初めてというくらい、とても貴重なものだそうです。

光に当たると赤く変色してしまうため、お店に展示して皆様に見ていただけないのが残念・・・ですが、大切に保管させていただきます!!

本当にありがとうございました!!(*´∇`*)
posted by なつめ at 14:00| 日記

2016年05月25日

奈良県大宇陀に行ってきましたA

前回から少し間が空いてしまいましたが、大宇陀の旅の続きです!!

『薬の館』を後にした私達が向かったのは、薬草料理が食べられることで有名な『大願寺』さんですヾ(。・ω・。)

美味しい薬草料理にありつくにはこの石段を登ります。

階段.jpg

薬の館』を満喫しすぎて他の方に遅れをとっていた私達は、急いで『大願寺』さんの中へ。
(でも外観の写真は忘れません!(。・ω・)ノ)

外観A.jpg

お部屋に通され、現地で合流した方々の自己紹介。

それぞれ立場は違えど生薬、植物、漢方などに詳しいスペシャリストの方々でした!

私はその中のお一人と隣の席になり、色々教えていただきながらのお食事タイム。

なんでも『傷寒論』という、漢方を勉強するのに欠かせない古い医学書の中に出てくる生薬が、大阪府内でどれだけ集めれるかという研究をされているそう。
※存在はするけれど実際に収集してはいけない場合は、もちろん収集していないそうです

その行動力と熱意に脱帽ですっ!

肝心のお料理ですが・・・
(※これ以降の写真のセンスのなさはお気になさらないようにお願いします(;ω;))

どんっっ!!

薬草料理.jpg

上品で可愛らしいですね( ´艸`)

右上の小鉢に入った胡麻豆腐は吉野本葛を使用しているものです。

胡麻豆腐とは別に、吉野本葛のお刺身もありました。

葛.jpg

プルプルして絶妙な食感で大満足!

煮物は飛龍頭(ひりょうず)のあんかけ。

ひょうたん@.jpg

飛龍頭とは関西でいう「がんもどき」のことです。ちなみに「ひろうず」「ひろうす」ともいいます。

昨年、岡山のおでんやさんでメニューに「ヒローズ」と書いてあったけれど、がんもどきのことだったんですね。食べればよかった・・・。

飛龍頭の上にお大根のひょうたんが!

ひょうたん.jpg

こういう細かいお仕事が女心をくすぐります(*´∀`*)

薬草の天ぷらも、衣が薄く美味でした!!

@天ぷら.jpg

ユキノシタ・ヨモギ・ドクダミ・トウキ・ゲンノショウコ。

葉っぱの下に大棗(ナツメ)の実を揚げたものも隠れていました。

甘くて美味しい〜( ´艸`)

でも、私が1番感動したのがトウキ!

口に入れた瞬間、トウキの匂いや風味が広がります!

可能であればもう1枚食したかった・・・(;ω;)

そして、ご飯ものには黒米です。

ご飯もの2.jpg

器が黒く、黒米が目立たないのが残念ですが、プチプチもちもちした食感。

最後にデザート。

デザート.jpg

左の竹の器はドクダミのシャーベットでした。

あえてドクダミで勝負をするのかと食べる前はドキドキでしたが、口に入れると意外にさっぱり。

デザートも完食し、ごちそうさまですヽ(*´∀`*)ノ.+゚

今回の献立はお箸の袋に書いてくださっています。
※季節によって内容の変更あり

献立.jpg

薬草づくしのお料理を堪能できる『大願寺』さん、是非1度足を運んでみてはいかがでしょうかヾ(o´∀`o)ノ

おなかいっぱいで苦しい状態で皆で記念写真を撮った後、は本命の『森野旧薬園』を目指して『大願寺』さんを後にします。

次回で最後ですよーヾ(。・ω・。)
posted by なつめ at 14:15| 日記