2018年07月03日

腎の働きと関係が多い耳鳴り

6月29日、関東甲信地方が梅雨明けしたと発表されました。

そして、台風まで㔟力を増しています。

ここ最近、体が乱れて不調を訴えている方続出ですが、日本というか地球も乱れております(;ω;)

気候が乱れる時に相談の増える耳鳴について、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/6/30号)

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耳鳴りは周囲の音に関係なく、耳の中で発生する雑音です。

本人にしか分からない自覚的耳鳴りが大部分で、まれに血管や筋肉などから実際に音が出ている他覚的耳鳴りの人がいます。

目まいなどを伴うことが多く、聴力の減退である耳聾(じろう)の前段階で耳鳴りがすることもあります。

キーンといった高音やゴーという低音、セミの鳴いているようなジーという音などさまざまで
す。

江戸時代の尾張徳川家の藩医・浅井貞庵によって著された「方彙口訣(ほういくけつ)」には、
「太鼓の音やセミの声のごとく、また音楽合奏をするごとく鳴り続けるものがある」とあり、昔からいろいろな音の耳鳴りの相談を受けていたことが分かります。

漢方では、腎臓や生殖機能を含めた「腎」の働きが耳の症状と関係していることが多いと考えられます。

セミの鳴くような音がするときは腎の働きの低下を補う六味丸(ろくみがん)、高齢の人や体力の衰えた人などには八味丸(はちみがん)などが利用されます。

また、癇症(かんしょう)で頭痛があるような場合は釣藤散(ちょうとうさん)、体力があり体格が頑丈であれば大柴胡湯(だいさいことう)、肥満体質であれば防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などが利用されることがあります。

西洋医学で苦手分野であったとしても、漢方で改善することは少なくありません。

一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

(北山 良和)

posted by なつめ at 12:44| リビング新聞−よもやま話−

2018年06月23日

オオバコの種子も生薬の一つ

小さい頃、オオバコで友達と引っ張り相撲をしたことは良い想い出です。

遠い昔のことですが・・・(笑)

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オオバコの種子は生薬(しょうやく)としても用いられ、漢方薬に含まれることも。

そんなオオバコをテーマに、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/6/23号)

子どもの頃、よく引っ張りっこをして遊んだオオバコ。春から秋にかけて花茎を伸ばし、長い花穂に白い小花を下から順に咲かせて実をつけます。葉が広くて大きいため、大葉子と呼ばれるようになったそうです。

オオバコの種子は水に接すると、外表皮に含まれる成分によって粘液を生じます。

その粘液によって、馬車や牛車、人の足に付着して繁殖するため人が通る場所に生えています。馬車や牛車が通る道端に多いことから、「車前草(しゃぜんそう)」とも呼ばれています。

「足跡を残す」という花言葉は、この繁殖の仕方に由来があるのでしょう。

オオバコの種子は「車前子(しゃぜんし)」といって、漢方薬の原料である生薬(しょうやく)として用いられています。

消炎、利尿、去痰(きょたん)、鎮咳(ちんがい)などの作用があるとされており、いろいろな漢方薬に含まれます。

一般的な漢方薬では、疲れやすく、冷え、腰痛がある人に適することが多い牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)という薬に含まれています。

また、比較的体力があり、尿量が少なめで濃く、膀胱(ぼうこう)炎を繰り返すような人に適することが多い竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)にも含まれています。

生薬には、私たちの身近なものもあります。

しかし、漢方薬は複数の生薬を組み合わせた複雑なものです。専門家に相談しながら上手に服用しましょう。

(北山 恵理)

posted by なつめ at 16:00| リビング新聞−よもやま話−

2018年05月26日

皮膚の疾患を持つ人につらい夏

うちの庭の草木と今年の気候が合っていたのか、お庭の草木がすくすく育っており例年より青々しています。

あじさいもいつもの2割増しくらいの高さに!( ̄□ ̄;)!!

一方、人はというと、暑かったり涼しかったりで絶不調の方多し…。

皆様、養生してくださいませ。

さて、これから暑くなると皮膚の症状は悪くなりがちです。

皮膚の病気について、今週もリビング新聞の漢方よもやま話の更新です(30/5/26号)

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暑い日が続くと夏目前を感じます。汗をかきやすくなり、皮膚に症状を持つ人にはつらい季節の到来でもあります。

皮膚の疾患に利用される多くの漢方薬の中に、消風散(しょうふうさん)と温清飲(うんせいいん)があります。

消風散は1617年に著された中国の医学書「外科正宗」に記載されています。

かゆみが強い、分泌物が多くかさぶたになっている、口渇がある、地肌に赤みがある、夏に悪化しやすい皮膚の疾患に利用されます。

一方、温清飲は明の時代の医学書「万病回春」に記載されていて、かゆみが強い、分泌物は少なく乾燥している、のぼせやすい、冬に悪化しやすい症状に利用されます。

しかし、かゆみが強く乾燥していて、冬に悪化しやすい人に消風散が効果的なことがあるなど、実際には区別できる場合ばかりではないのです。

ちなみに、温清飲はもともと崩漏(ほうろう・子宮からの出血過多)に利用されていましたが、いつの頃からか皮膚症状にも利用され、皮膚の漢方薬としても認識されるようになりました。

じんましんやアトピー性皮膚炎などは、数十年前なら西洋医学で症状を抑えている間に自然に治るものが多くありました。

しかし、今では西洋医学だけでは改善しにくい頑固な症状が増えています。

漢方薬を併用することで改善が見られることは多いものです。

一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

(北山 良和)

posted by なつめ at 18:00| リビング新聞−よもやま話−