2017年08月04日

腎臓結石の溶ける漢方薬がありますか?

今日、明日と“おかやま桃太郎まつり 2017年”で岡山市内が賑わいます(*^_^*)

夜も花火大会で多くの人が楽しむのでしょうね。

全国的に有名な花火大会のような豪華さはないかもしれませんが、旭川から目の前で打ち上げられる花火は迫力がありとっても綺麗でしたよ〜(*´艸`)

後楽園から見るとより風情を感じることができるかもしれません。

さて、今月のリビング新聞の漢方Q&A(29/8/5号)の更新です。

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Q.腎臓結石の溶ける漢方薬がありますか?

以前腎臓結石を破砕したのですが、また径が10o以上ある結石ができ、ある人から結石を溶かす漢方薬があると聞きました。本当に効くのでしょうか。(60歳、男性)

A.排石はあっても溶かす≠ヘ過大表現

 腎臓の中でできる結石を腎臓結石といいます。腎臓からの尿の通り道の尿管や、膀胱(ぼうこう)、尿道などに移動したものを尿管結石、膀胱結石、尿道結石などといい、それら全てを尿路結石といいます。

 痛みがないままの状態だとよいのですが、結石が移動するなど何らかの理由で痛みの発作が出ることがあります。疝痛(せんつう)という激しい腹痛に襲われることがありますが、軽い違和感程度の場合もあります。

 以前は尿路結石で漢方相談に来られる人が多かったものです。しかし、衝撃波治療や内視鏡手術など、西洋医学の治療法が発達し、手軽に処理することができるようになった今では、相談に来られる人も減りました。

 しかし、尿路結石に漢方が効果的なケースは少なくありません。

 寿元堂薬局の経験では、7、8oくらいまでの大きさなら、適切な漢方薬を飲むことで排石される可能性は十分にあると思います。

 漢方薬の使い方は難しく、漢方本来の効果を求めるならば専門的な知識が必要です。しかし、古くから民間で手軽に使われてきた薬草にも、ある程度の効果が期待できることがあります。

 その中で最も有名な薬草がウラジロガシです。ウラジロガシは、山野に生えるブナ科コナラ属の常緑高木で、葉を乾燥したものを煎じて飲みます。そのエキスには利尿作用があり、動物実験では、膀胱内の結石が大きくなるのを抑制する作用や結石を溶かす作用が認められています。

 しかし、動物実験で認められる作用が人間にあてはまることばかりではありません。また、作用があることと実際に効果が期待できることとは異なります。

 分かりやすく例えると、全ての人間には物を動かす力がありますが、小さな子どもの力は弱く、大人にはかないません。子どもの力では及ばず、大人の強い力でないと動かせない重い物はたくさんあります。このように、作用があるということが必ずしも実際の効果につながるわけではなく、強い作用があるものだけに薬としての効果が期待できるのです。

 ウラジロガシでは小さな結石を排石することができるかもしれませんが、漢方薬ほどの効果はありません。

 尿路結石は西洋医学で処理するか漢方薬で排石し、その後でウラジロガシをお茶のようにして続けて飲むと結石の予防になるでしょう。

 ご質問の方が聞かれたのはウラジロガシのエキスが配合された医薬品のことかもしれません。

 ともあれ尿路結石を溶かす≠ニいう効果は過大な表現だと思います。

(北山進三)
posted by なつめ at 21:02| リビング新聞−漢方Q&A−

2017年07月08日

夏ばてを漢方で防げますか?

7月に入り、暑くなりましたね(>_<)

暑さに加え、雨が多いのが憂欝です・・・。

今年のような変な気候だと、例年以上に夏ばてが心配です。

そして、今や夏の冷え症は珍しくなくなっています。

便利な家電がたくさんありますが、自分の体調と相談しながら利用しましょう!

今月もリビング新聞の漢方Q&A(29/7/1号)は「夏ばて」です。

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Q.夏ばてを漢方で防げますか?

 毎年夏になると疲れやすくなります。今年の夏も猛暑になりそうなので心配です。夏の暑さに弱い体質に合うよい漢方薬があるでしょうか。(54歳、女性)

A.清暑益気湯は夏ばて前・後に効果的

 暑気あたりのことを、漢方では中暑(ちゅうしょ)といいます。暑さに中(あた)るという意味です。そして暑気あたりによる夏痩せを注夏病(ちゅうかびょう)といい、「気分も何となく衰えて気難しく、一身力無く、痩せ衰えて、食も進まず、此の症が多くあることなり」というのが、「方彙口訣(ほういくけつ)」という江戸時代の書に載る説明です。

 今でも、夏ばて対策によく使われる漢方薬の一つに清暑益気湯(せいしょえっきとう)があります。同じ名前の薬も幾つかありますが、現在は「医学六要(いがくりくよう)」という中国・明の時代の書に載る処方が一般的に使われます。

 人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)、 麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)、陳皮(ちんぴ)、甘草(かんぞう)、黄柏(おうばく)、黄耆(おうぎ)、当帰(とうき)という生薬(しょうやく)の組み合わせです。

 夏の暑さに弱い人は、暑さが厳しくなる前から飲んでおけば夏ばてを防ぐ効果があり、夏ばてしてから飲んでも回復を早めます。

 清暑益気湯では追いつかないほどに弱った状態には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が適することがあります。

 また、牛黄(ごおう)という薬があります。牛の胆石を乾燥した希少なものです。高価な栄養剤や漢方製剤にも含まれていますが、そのまま粉末にして飲むと費用対効果が高く、よく元気を取り戻してくれます。

 平素から胃腸が虚弱で食が細く疲れやすい人が、夏の暑さのために、さらに食欲がなくなるときには六君子湯(りっくんしとう)がよいことが多いものです。

 何となく調子がよくないという程度の人は、枇杷(びわ)の葉を煎じてお茶の代わりに飲んでもよいでしょう。本来は枇杷の葉を含む複数の生薬を組み合わせて、枇杷葉散(びわようさん)や枇杷葉湯(びわようとう)などとして暑気あたりの症状に使われました。しかし、枇杷の葉だけを煎じて飲んでも、ある程度の効果を期待することができるかも知れません。

 さて暑い夏には、冷えにも注意が必要です。

 「炎暑の時は納凉したり、冷たい物を食べたり、森の陰に寝たり、夜は野外に寝て、寝冷えすると云う類があるので、時は夏だけれども、体調を壊す原因は冷えだ。冷えて体調を乱すことが多いものだ。いわば十に七、八が冷えに中る」とは、方彙口訣に載る一節です。

 冷房器具も氷やアイスクリームもなかった江戸時代でさえ、暑い夏に冷えで体調を乱す人が多かったのです。くれぐれも体を冷やし過ぎないように、気を付けましょう。

(北山進三)
posted by なつめ at 18:00| リビング新聞−漢方Q&A−

2017年06月10日

アトピー性皮膚炎に漢方が効きますか

一気に梅雨入りしましたね〜

雨が降るとどこからともなくナメクジちゃん達が現れる嫌な季節です(;д;)

このナメクジちゃん、古い中国の伝統医学では生薬の1つだったようで。。(;д;)ひーん

寿元堂では使ってませんから私は見たことないですが、なんでナメクジを使おうと思ったのだろう。。

永遠の謎です。

さて、1週遅れてしまいましたが、今週もリビング新聞の漢方Q&Aの更新(29/6/3号)です。

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Q.アトピー性皮膚炎に漢方が効きますか

 息子がアトピー性皮膚炎です。中学生の頃に一時期ひどくなり、就職してしばらくしてまた悪くなりました。漢方薬は効くでしょうか。(57歳・女性)

A.治りにくい皮膚の病気にも試す価値はある

 一昔前までアトピー性皮膚炎は子どもの病気と思われていました。乳幼児の患者がほとんどで、成長するにつれて自然に治っていたものです。

 しかし、いつの頃からか、次第に治りにくくなり、現在では大人のアトピー性皮膚炎が少なくありません。

 幼い時に発症して、そのままよくならないで大人になっても症状が続いている人、いったんは治ったものの、大人になって症状が悪化した人、大人になって初めて発症したと思える人など、さまざまです。

 アトピー性皮膚炎の多くは、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎などアレルギーの病気を発症しやすい体質が遺伝した人に発症します。

 昔は、アレルギーの病気の家族歴である程度判断できていたのですが、現在では食生活や住環境など、あらゆる生活環境が変化した影響によって、以前は隠れていた体質があぶり出されて、アトピー性皮膚炎を含めてアレルギーの病気が増えているように思えます。

 さて、質問についてですが、アトピー性皮膚炎を含めて、治りにくい皮膚の病気にも漢方を試す価値はあると思います。

 漢方を求めて来られる人の多くは、長い間西洋医学のお世話になっても治りにくいケースです。

 中には、ステロイド剤などの西洋薬を嫌って、「漢方薬にすぐ切り替えたい」と言われる人もいます。

 しかし、悪化したアトピー性皮膚炎に対応するためには、西洋薬を嫌わないで、今まで行ってきたことをそのまま続けながら漢方薬を試すとよいでしょう。

 そうすれば、西洋薬と漢方薬の長所を利用でき、短所を補うことができます。また、今までそれなりに維持してきた症状を悪化させる心配がありません。そして漢方薬の効果を素直に判断できることが多いのです。

 漢方薬の効果が出てくるに従って、まずは西洋薬が不要になり、最終的には漢方薬を飲まなくても症状が出なくなればよいのです。

 成人の悪化したアトピー性皮膚炎を治めるには根気が必要なことが多いものです。上手に漢方薬を利用してください。

 使われる機会が多い漢方薬の一部を簡単に紹介します。

◆十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
 アトピー性皮膚炎に限らず、化膿傾向のある皮膚疾患にも使用されます。

◆消風散(しょうふうさん)  
 分泌物が多く、かゆみが強い皮膚疾患に。

◆温清飲(うんせいいん)
 皮膚が乾燥して分泌物が少なく、かゆみが強い皮膚疾患に。

◆当帰飲子(とうきいんし)
 貧血傾向のある人や虚弱な人の乾燥する皮膚疾患に。

(北山進三)


【漢方セミナーのお知らせ】

 6月15日(木)、当薬局のスタッフ(北山恵理)が「女性のための漢方セミナー」(有料)で、漢方の基礎知識と不妊などをテーマに講師をします。

●日時/ 6月15日(木)
10:00〜11:30 漢方セミナー
12:00〜13:30 妊活ランチ会
             
●場所/ THE CHAYA
     〒704-8182 岡山県 岡山市 東区広谷436-1-2

●参加費
漢方セミナー \3,000
妊活ランチ会 \2,500
セミナー&ランチ両方 \5,000

詳しくは、Clover 岡山の妊活サポート検索→http://ameblo.jp/clover-2016/
posted by なつめ at 18:11| リビング新聞−漢方Q&A−